「人生をゼロに戻すための魔法のビザ・ワーホリ」カナダ/武居さん

こんにちは!WIU受講生のMiyuです。

「そもそもワーホリでどんな経験ができるのか」「ワーホリから帰国後に次のステップに繋げることができた人は、どんな過ごし方をしたのか」……ワーホリの形は十人十色。だからこそ、準備や現地での過ごし方、帰国後のキャリアなど、迷う方も多いのではないでしょうか?
ワーホリ経験を通して自分らしく輝いて生きている方のストーリーを取材し、お伝えしていきます。

第1回目となる今回は、現在バイリンガルキャリアコンサルタントとして多方面でご活躍されている武居さんが、カナダを舞台に人生の再起をかけて挑戦した10年前のストーリーをご紹介します!

ーワーホリに行った経緯を教えてください

一言で言うと、人生の逃げでした(笑)
27、28歳くらいのとき、結婚のために転職活動をしていたんです。その時ちょうどリーマンショックがあり過酷な状況だったのですが、100社以上エントリーして何とか人事職で一部上場企業の内定をもらえました。ただ、その2日後に別れたんです。
その会社にはやむを得ずという感じで入社したのですが、非常にドメスティックな環境でした。正直に言うと、会社内で上司・先輩にいじめられ、鬱の一歩手前までいきました。このままこの会社に居続けて、こういう人間にはなりたくないと思ったんです。

その時は四面楚歌で既に20代後半にも関わらず3社目だったから、自分を新たに採用してもらえるとは思えなくて、死のうかと思ったんです。真剣に、人生ゼロに戻したいと本気で思ったんです。
でも日本ではできないと思った時に、ワーホリビザの存在を思い出し、最後の切り札を切ってしまおうと思って、気づいたらもうエージェントに行っていました。

とはいえ、決断をしてからの半年はずっと悩みました。「この決断で正しいのか?」「海外に行って何が変わるのか?」そんな中で周囲に相談してみたら、「いまさら海外?」「いまさら英語?」と散々言われました。
ただその中でも唯一背中を押してくれたのは、海外経験者だったんです。やっぱりこの人たちが言っていることが正しいと思って。ただ、ある種自分の経歴を捨てて、真っさらな状態で行くわけなので、出発ギリギリまで葛藤しました。

ー海外に行くまでにどんな準備をしましたか?

準備期間としては半年ほどだったので、もちろん英語力を多少なりとも付けましたが、企業人事をやっていたので、ただ語学力を付けただけでは何の評価もされないことは分かっていました。なので、「現地でしかできない経験を積むために、何ができるのか」、と言うことを情報収集しました。
僕の場合29歳で渡航したのですが、当時男性でその年齢でワーホリビザで渡航はかなりレアで、(参考になる人は)探しても見つからなかった。
なんとか女性ではありましたが社会人経験を経て渡航された方で、現地でボランティアをやっていた方を見つけることができ、その方から根掘り葉掘り情報を聞いたんです。それで、現地企業に潜り込めるのを知って、「これを絶対やりたい!」と思いました。あわよくば、そのままビザもらって仕事ができたらな、と。それが自分の中での一つの目標になりました。
そのための準備はしましたが、正直現地企業で働く上で、それなりの英語力を求められるだろうし、こんな完全に自信を失った見知らぬ異国人が雇用されるかは正直わかリませんでした。ちなみに、渡航前のTOEICは365点。そういった意味では無謀でしたよね(笑)。

ー今思えばやっておけば良かったな、と思うことはありますか?

正直、語学力があるに越したことはないとは思ってます。ただ、日本人は幼少期から義務教育で英語をやってきているので、英語ができる人種だと思っているんです。喋れるようになることを止めているのは、「恥をかけるか」、ということだと思っています。
あとは、現地にいる人と積極的にコンタクトをとってリアルな情報を収集することですよね。今の時代はSNSなどで、簡単に捕まる。自ら動かないとダメですよね。
もし、行く前にちゃんとした語学力があって、キャリアがあれば、語学学校をスキップしていきなり働くことができるので、もし戻れるならそうしていたと思います。

ーカナダで一番良かった経験は何ですか? 

現地企業で働いたこと。現地企業で働くと、自分自身が日本人代表になるんですよね。いろんな国籍がいる中で、他の方が皆外国人の方々であれば、僕が発信することが日本人の全てになるわけです。すごく責任重大で。僕自身の振る舞いで日本人に対する見方も変わるわけです。これがすごく誇り高かったです。

ー海外行って一番良かったことは何ですか?

圧倒的な自信です。
もちろんそれ以外にも得たものは色々あります。マインドセットとか。
もともと日本が大嫌いになって離れたんですけど、行ったら行ったで日本大好きになって帰ってきちゃったんですね(笑)
日本社会でずっと仕事をしてきたから結構細かかったんですけど、それが柔らかく、フレキシブルになったことだったり、すごいポジティブになったこともあります。
仕事とか勤勉さは日本人の方が圧倒的に強いと思っていますが、反面マインドの部分は外国の方がすごいと思ってて。ネガティブなことを言わないですよね。すごい考え方がシンプルなんです。「できない」ではなく、「どうやったらできるか」。できるまで諦めない。
行かなかったら本当に今の自分いないなぁと、いつも思っています。

ー最後に、これから海外にチャレンジする人へ伝えたいことをお願いします

海外行って一番の財産は何だったかなと考えると、海外で出会う友人たちだったと思います。本当に大事なのは語学力ではなく、語学力を通じて出会う友人や、出会う出来事が財産になりました。
やっぱり日本社会にずっといると、自分の人生を他人にコントロールされちゃってるんですよ。僕は29歳でカナダに1年半行って生活して、「自分の人生を自分で料理してきた」という自負があります。もちろんスケジュール通りになんか全ていかなかったけど、全部自分で決断し、全部自分で動いた。自分の人生生きてきたなとすごく感じるんです。
この経験を今の若い方やこれから世界を目指す方にしてほしいと思うんです。「会社から言われたから来ました」、ではなく、失敗してもいいから自分で自分の人生を料理してみなさいと思うんです。1回しかない人生、後悔してほしくないですし、迷っているなら行きなさい、と伝えたいです。

いかがでしたでしょうか?

当時崖っぷちの状態に追い詰められた中で、もう一度人生をやり直すための場所として選んだ海外。語学力など表面的なスキルだけでなく、「自分で自分の人生を作る」という気概を持って全力で新しい環境にぶつかっていったその姿に、海外での挑戦を本物にするヒントがあるのではないでしょうか。

ワーホリ国際大学校(WIU)では、このように留学やワーキングホリデーを経験し、その経験を活かして自分らしく活躍している方へのインタビューを行っております。なぜなら私たちは、実際に経験している人の話を聞き、知ることで、将来のキャリアに対してのアイデアを広げることができると考えています。知らないことは思いつきません。他の方のインタビュー記事や動画も是非見てみてください!

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