「最初は遊ぶ気持ちで海外へ。突破力が身に付いた6年間」カナダ/谷口さん

こんにちは!WIU受講生のMiyuです。

「そもそもワーホリでどんな経験ができるのか」「ワーホリから帰国後に次のステップに繋げることができた人は、どんな過ごし方をしたのか」……
ワーホリの形は十人十色。だからこそ、準備や現地での過ごし方、帰国後のキャリアなど、迷う方も多いのではないでしょうか?ワーホリ経験を通して自分らしく輝いて生きている方のストーリーを取材し、お伝えしていきます。

4人目となる今回は、カナダで6年間飲食業界に携わった後帰国し、現在は愛知県のカフェで店長をされている谷口さんのストーリーをご紹介します!

ーワーホリや海外に行った経緯を教えてください
日本で仕事辞めるタイミングで、当時付き合っていた彼女が半年間カナダのトロントに留学したいと言ったんです。それで僕もじゃあ半年間限定で軽い気持ちでついて行く、といった感じで。軽い気持ち、遊ぶ気持ちで着いて行きました(笑)

ー現地ではどのような経験をしましたか?
現地でこれから居酒屋をオープンするというオーナーに出会い、そこで働いていました。そしたらすごく面白くなっちゃって、半年で帰らずに1年、そしてまた1年後にワーク(ビザ)を取って更にまた数年、という感じでした。
そこでは、最初はアルバイトで入って、その後に店長にならせてもらって3年半くらい働きましたね。
日本食が恋しくなって、日本に帰ろうと思っていたタイミングで、また違う飲食店をやるオーナーに出会って、そこでオーナーシェフとして誘われたのでやります!と言って、更に2年くらいですかね。

その後独立をしたのですが、ワークビザが取れなくて。ビジタービザで本当は働いちゃいけなかったんですけど、
2回くらい出入りした結果、不法労働で逮捕されたんです。それで日本に強制送還。
今は笑い話に出来ますが、当時は全てを失った感覚で精神的に参りました。

独立された当初のお写真

ー今振り返ってみて、当時の逮捕を回避できた方法はありますか?
自分たちでビザを申請しようとしたんですよ。それが間違いで。やっぱりお金を払って弁護士にお願いしないと、これはビザを取れる訳ないので、絶対に弁護士に依頼した方がいいですね。特にその当時は飲食店がビザ取るの難しい状況だったし、今の状況と僕が帰ってきた5年前は全然違うので一概には言えないですが、そうした方がいいと思いますね。
日本人のパスポートは、ほとんどの国に行ける「魔法のパスポート」と言われますけど、先人たちが築いてきた日本人への信頼を汚してしまった罪悪感に駆られ、深く反省しました。日本人のためにも、やっぱりこういうことはやっちゃダメだなと。

ー日本とカナダの飲食業で働いてみて感じた違いはありますか?
最初に一番感じたのは、お客さんからシェフに対するリスペクトがあるということです。お客さんが帰るときに「ありがとう」と言ってくれるのが、日本では全然なかったので衝撃を受けました。あとは、日本の飲食の価値が高いことがすっごく嬉しかったですね。

働き方、待遇の面でも、月に8回休めるとか、半年に1回か1年に1回みんなでBBQできるとか、日本に比べたら良かったです。
最初居酒屋で店長やっていた時は、1日8時間から9時間くらいの業務時間で、チップだけで月最高16万、月給35万くらい、合計で月50万くらいもらっていました。
ただ、戻れるならトロントに戻ってまた働きたいかと言うと、逮捕とか経験しちゃってビザに関して怖くなっちゃって。
日本ってビザが無くてもどこでも働けるじゃないですか。なのですごく楽というか。その不安、心配がないので日本の方が楽と思っちゃいましたね(笑)できれば僕と同じ思いをして欲しくないので、反面教師になればと思います。

常連さんと!

ー今振り返ってみて、した方が良かった準備を教えてください

自分がどうしたいのか、を明確にした方がいいかなと思います。僕の場合は何も考えずに行ってしまったのですが。
数年現地の企業で働いて日本に戻って就職するプランなのか、死ぬまで海外で働くのか、プランをちゃんと考えてから作戦を練って計画的にやった方がいいと思います。
あとは実際に暮らしていて、日本人でワーホリで来て居酒屋で働いている子は、会話が日本語なので英語力が上がらないケースもたくさん見てきました。本気で英語を勉強したいです、と言いながら居酒屋に面接に来ているので、矛盾しているなぁと。

そうなっている背景としては、やっぱりネイティブのカフェやレストラン行っても日本人は英語力の関係で落とされちゃうんですよ。
レジュメも見てくれない、みたいな。何十枚配ってもそういう状況が続くと心が折れちゃいますよね。生活しないといけないし、生きていくためにはお金を稼がないといけないんで、しょうがないなぁとは思います。
ただ、そうならないためにある程度日本で勉強していった方がいいと思いますね。ワーホリビザ使う前にスチューデントビザ使うとか日本で勉強するとか。長くいられる方法はありますし情報は転がっているので、是非考えてみて欲しいです。

ーカナダでの経験が今の自分に繋がっていることは何ですか?
本当にカナダでの生活は、簡単に言うと苦労したので。英語力が無くて、わからないことも英語で聞けないから自分で何とかしないといけないし。突破力というか、体当たりみたいな精神はすごく付いたと思いますね。
ましてや日本だと大体解決出来ちゃうので、カナダで経験したことに比べたら日本は余裕だと思います!

現地で野球部を作られたそうです!

ーこれから海外行く人へ知っておいてほしいこと
自分でなんでもやってみる癖をつけてほしいです。日本に帰ってきて若い子と接することが多いのですが、全部聞いてくるんですよ。それってネットとかで調べたらわかるし、そもそも一回前に教えているし、みたいな(笑)結構受け身の子が多くて。
僕たちもそうだったのかも知れないですけど、今はより情報が得られる時代じゃないですか。
僕の時代はスマホとか無かったんですが、今は簡単に手に入るので、まずは自分で1回調べて見て、1回自分でトライしてみてよ!と思います。パスポートも自分で取れるし、ワーホリビザも自分で取れるし。
全部エージェントとかに任せっきりではなくて、そこからもうワーホリってはじまっていると思うので、まず自分でやってみる。それで浮いたお金で旅行行ったりとか素敵な経験したりとか、そっちにお金かけた方がいいと僕は思います。


いかがでしたでしょうか?

最初は軽い気持ちで、半年の予定で渡航した谷口さん。覚悟を持って難しい状況でも自力で突破してきたからこそ伝えられる内容はどれも濃く、私たちも今すぐに生活に取り入れられるものばかりでした。
また、日本では当たり前とされる「価値観」が変わる、客観的に自国を捉えられるようになるというのも、海外に挑戦する大きな魅力のひとつだと感じました。

ワーホリ国際大学校(WIU)では、このように留学やワーキングホリデーを経験し、その経験を活かして自分らしく活躍している方へのインタビューを行っております。なぜなら私たちは、実際に経験している人の話を聞き、知ることで、将来のキャリアに対してのアイデアを広げることができると考えています。知らないことは思いつきません。他の方のインタビュー記事や動画も是非見てみてください!

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