タイで50万円で起業!?海外でドラッグストアをチェーン展開し活躍する日本人社長のストーリー

こんにちは!WIU受講生のMiyuです。「そもそもワーホリでどんな経験ができるのか」「ワーホリから帰国後に次のステップに繋げることができた人は、どんな過ごし方をしたのか」……ワーホリの形は十人十色。だからこそ、準備や現地での過ごし方、帰国後のキャリアなど、迷う方も多いのではないでしょうか?

ワーホリ経験を通して自分らしく輝いて生きている方のストーリーを取材し、お伝えしていきます。

今回は、バンコクを中心に日本人常駐で人気のブレズ薬局を展開する飯田さんのストーリーをご紹介します!
飯田さんは、ワーホリには行っていないのですが、海外に行くまでの準備の仕方や現地での経験の作り方など、ワーホリや留学の参考になるお話をたくさん聞くことができました!ぜひ、自分だけのワーホリプランを考える上で参考にしてみてください。

ー 今の職業とやっていることについて教えてください

経営者として、大きく分けて3つの事業をやっています。
1つ目は薬局で、タイのバンコクを中心に18店舗ほど運営しております。具体的には医薬品の小売、もしくは卸にあたる店舗で、会社内では一番大きな事業です。
2つ目はクリニックで、タイ人の医師と看護師を雇い、日本人や色んな国籍の患者さんに来ていただいて医療サービスを提供しています。現在はバンコクに1店舗です。
3つ目が貿易の事業です。これは医療機器やサプリメント、食品、飲料、医薬品や化粧品といったものを貿易しています。タイの中では輸入元になってディストリビューションする、日本に送るときは輸出元になります。日本以外にも他国に輸出したり、他国から輸入することもあります。他には、漢方や中医学の薬局や動物病院などにも挑戦しようと思って手を広げているところです。

ー海外に挑戦した経緯について教えてください

タイに渡った理由はシンプルに儲かるんじゃないかと思ったからです(笑)当時21歳から起業し2年間東京で働いていて、オンラインのマーケティングでモノを売るというのをやっていました。日本の仕事が一旦落ち着いたので、何か他のものにチャレンジしたいと思って、海外のものを日本で売るプロジェクトを始めたんです。

どこの国から何を入れるか?となってリサーチしたら、いくつかの国と商品が上がってきました。ブランド品が流れてきているヨーロッパのいくつかの国やアメリカ、アジアだと雑貨やヘルスケア商品が輸入されている。
その中で当時自分の手持ちが50万しかなかったので、選択肢からヨーロッパやアメリカは一瞬で消えました(笑)
インドは20歳のころ初めての海外で行ったことがあったので、PCで仕事するにはネットのインフラが弱すぎることなど不安要素だらけで。タイは行ったことないからとりあえず行ってみようと思ってその場で飛行機取って行きました!そしたらネットも早いし商品も豊富、物価も安いし50万でも勝負できそうと思って、インドには行かずタイに決めて、そのまま移住です(笑)

ータイで成功した理由はご自身でどんなところにあると思いますか?

働く時間が倍以上、です。従業員には強制しないけど、1人ブラック企業(笑)
正直自分が特別なスキル持っていたわけではありません。大体薬剤師でも無いのに薬局やってるわけで、医者でも医者でも無いのにクリニックやってるわけでなので(笑)

でもマインドセットの部分が大きいかなとは思います。他の人よりリスクを取った。失敗しないようにはやるけど、普通そこいく?みたいなところにいく
普通薬局やるには薬剤の知識がないといけないと思いがちだけど、でも扱うのは僕じゃなくて薬剤師がやるわけだし。だから薬剤師がこの薬100個買うと言ったら、「うん」と言う。もう薬局をやるって決めたし、自分では分からないから、例えばそれが500万だとしても、それに賭けてみようと。そういうリスクの取り方はしてきて、聞いていると他の人はあまりしないんだろうなと感じています。
とりあえずやってみるか的な勇気の取り方、リスクの取り方は他の人と比べて大きくジャンプしているんだろうなと言うのは見えますね。やらなきゃいけないことを他の人で他より早く多くやるだけです。

そういったマインドセットでいるために普段気をつけていることは、人とも、自分とも約束を守ることです。
自分でやると決めたことはやり切る。自分への信頼を失ったら自信を失いますし、自信を失ったらチャレンジしなくなるから。俺ってできないやつだっていう考え方になっていきます。どんなに小さなことでも目標達成し続ける
あとは、限界までやる失敗しても後悔しないくらいまでやる。手を抜いて失敗した時が後悔すると思うんです、自分は。やり切った時って、結果がどっちでもいいやって最後なる。そこまでやったなら、失敗したとしてもお手上げだと。全力でごめんなさいすればいいだけの話で。胸を張れるくらいやる。したら失敗は無くなると思っています。

ー海外に行くまでにどんな準備をしましたか?

元々日本でモノを売るというのは決まっていたから、事前のリサーチとして日本語で探して出る海外の商品をネットサーフィンで探しました。
具体的には、まずどんな商品が日本に入ってきているのかを探しました。
最終地点は「それなりにうまく行っているところをコピーして勝つ」と決めていたので、存在するもので弱そうなものを探しました。

ライバルとなるサイトを絞り込んでいって、そのサイトを解析し、どれくらい力入れているか確認するんです。
ここら辺は日本でシステムの営業をしていた経験が活かせたところですね。ここはこれくらいアクセスが取れていて、これくらい売れているだろうな、と。売値がこれだから、現地で確認はするけど、きっと買値はこれくらいで、これくらいはちゃんと利益取れているだろうな、と。これは日本からでも分かるわけです。それを現地に確認しに行く。そうすると、買値が意外に高かったり、安かったりして。じゃあこの商品をこれくらい売ったら十分食べていけるな、これくらい利益が出るな、というのをシミュレーションしていました。

ーこれまでの海外経験が今に繋がっていることはありますか?

一番最初に行ったインドは強烈で、いかに日本という国が豊かで恵まれていて平和なのかを思い知りました。そのことによって、いろんな考え方に触れてみたいとか好奇心が湧いて、モチベーションに繋がる何かを海外で発見できたことは大きいです。
例えば、スラム街に行くと、とてもじゃないけど足を踏み入れられる状況じゃなかったんです。怖いもの見たさで行ったんですけど、注射器とか普通に道端に落ちていて、もし刺さったら病気になるやつだなあと思って(笑)
あとは下水なのか上水なのか分からないような川が流れていて、そこでみんな身体を洗っていたり。綺麗な水にアクセスする難しさを学んだし、子供たちが街に出て外国人にたかってお金をもらって一生懸命生きているのを見て、人間ってスタートはこういうところだよなって思いました。自分が食べれなければ、どうにかして食べ物やお金を探して来てサバイブするしか生きる方法がないわけだから。
日本みたいにのほほんと義務教育を受けて、家に帰ったらご飯があるみたいな場所って基本的には少ないんだなと。そりゃあここで育った子たちはサバイバル能力つくし、日本人と勝負できるはずないよと、文字の如く命をかけている様子を見て感じ、たくましいなと思いました。そういう子たちを見て、そういう経験をしたということが、自分のモチベーションの一つ、働く理由の一つになっていると思います。

もう一つは今の話と似ていますが、自分がいかに豊かかを知りました。
いろんな国に行っても日本人がいかに良いことをして気に入られているかを一生懸命話してくれる人がいるんです。そういう話を聞くたびに、自分は全然知らない人だけど日本人としてすごく感謝されているから、自分も一生懸命生きないとなと。先人たちが築いた礎というか、プレゼンスを壊さないようにしないとなと勝手に思います。海外に行って日本を外か見る経験をして、視野が広がったり、考えが変わったりというのはありました。
先進国に行くか途上国に行くかで得られる経験は違うと思いますが、行き先についてはゴールからの逆算が大事だと思います。
どうなりたいのか?があればそこに必要な場所に行けばいいと思います。
一方で明確なゴールがない人にとっては、おすすめは途上国と先進国と両方行くことでしょうか。両方見ないと分からないので。やっぱり興味の赴くところにまずは行ってみることが非常に大事だと思います。

ー率直にタイで独立をしてみてどうですか?

ふと思ったのは、「楽しい」かな。タイだからかは分からないけど、毎日奇想天外で。日々アドベンチャーで楽しいです!
特に初期の段階においてはよく「精神と時の部屋」って言うけど、同じ時間でもより濃い時間が過ごせるんですよね、海外っていうのは。語学も自動的に学べるし、少ないお金で色んなチャレンジができるから、日本で3年チャレンジするよりも海外で3年チャレンジした方が得るものは大きいんじゃないかと思ってます。
そういった意味で、スタートアップは非常に面白い。ぎゅっと詰まっていて、色んな経験ができる。騙されたりお金を盗まれたりとか、なかなか日本ではできないと思います。成功してみるも失敗してみるも、お金をたくさん使ってみるも稼ぐもそうですが、面白い国だなあと思います。

ー日本人も現地で採用していらっしゃいますが、現地で採用したいと思える人材はどんな人材でしたか? 

ポテンシャル採用の観点で言うと、若いというのは一つ大事かなと思います。
あとは、突破経験があると面白いです。勉強でも運動でも、ゲームでも音楽でも何でもいいんですけど、ある一定の分野で突き詰めて飛び抜けた人は成果を出しやすいと思います。
話を聞けば、大体どれくらいの深さでやったかはわかります。それが深ければ深いほど、面白いなと思うし、一緒に働いてみたいなと思います。
突き抜ける人はエネルギーが高い人が多いです。目に見えてエネルギーが出てなくても、行動するエネルギーが高い人は結局行動し続けるので、そういう人は言ったことはきちんとやるから、育てがいがあるなと思います。そう言った意味で、採用したいと思える人は、若くてエネルギーに溢れた人ですかね。

ー口だけでなく海外でやりたいことを実現する人の特徴はありますか?

真面目な人が多いですね。見た目ではなく、長く残って成果を出している人はめっちゃ真面目です。人間の筋を外していないというか、お世話になった人には返すとか、こういうことはしてはいけないとか、こうやったら人は悲しむとか。考え方がちゃんとしていますね。
目立っても目立たなくてもいいんですけど、根っこがちゃんとある人の方がうまく行っていると感じます。

ー今振り返ってみて、現地で成果を出すために渡航前にしたい準備はありますか?

できるだけ大きな絵を描くことを一番最初にしたかったですね。当時の自分にとっては、50万が大金だと思っていたけど、できれば自分の手持ちに関係なく大きな絵を描きたかったです。アイデアさえあれば60億でも1日で集められると思うので。

そういった絵を描くためには、考えることが大切だと思います。自分の限界を超えた数字を見つめて、どうやったらできるかを考える作業に当時は時間を使ってませんでした。目の前の作業をどう効率化するかを考えることにしか時間を使わなかったんです。どうやったら寝なくても生きれる体になるのかとか、シャワー浴びなくても綺麗に身体を保つ方法とか(笑)
今は自分の中で50歳で1000億円の売り上げを作るという目標があるから、どうやったら目標達成ができるかを考える時間を作っています。

ー最後に、これから海外に留学やワーホリ行く人に、知っておいて欲しいことを教えてください

もしもの時に大変なことになるケースが多いので、保険は入った方がいいです。
ケース的には多くないから普通の人は知らないと思うんですけど、医療関係にいると、こっち来て事故を起こしてしまって、意識不明になって気づいたら大きな病院のICUに1週間入っていて、目が覚めた頃には2000万の請求があるとか今でも普通に行われています。
それで家族に電話をして保険に入ってなくて、もし払えないとなったら、その日のうちに病院追い出されちゃうんです。
日本とは全く違う医療事情がそこにはあると思った方がいいのと、そんなのは国ごとに違うし、事前には分からないことが多いはず。
だから何かあった時の保険だけは持っておいたほうがいいとは思います。別に大きな保険に入る必要はないかもしれませんが、1年間に数万円程度でも、手術費用が賄えるものとかありますから、何か本当に大変なことが起きた時に備えた体制は持っておいた方がいいと思います。

あとは、実際に現地のコミュニティに入ることは大事ですね。現地のことを知るということは、渡航前にもできると思います。その国の歴史とか、どこと戦争をしてきて、どこと仲が良いとか、政治体制とか。何が主要産物でどうやって収入を得ているのかとかを知って現地に飛び込んでみると、調べたことが体験と繋がってより面白くなると思います!


いかがでしたでしょうか?

海外に飛び込み経験し感じたことが、現在世界で活躍する飯田さんの根底の部分を作っている様子が伝わりました。また、渡航前の目標設定や事前準備については、早速皆さんのワーホリ計画に取り入れられることが見つかったのではないでしょうか?

ワーホリ国際大学校(WIU)では、このように留学やワーキングホリデーを経験し、その経験を活かして自分らしく活躍している方へのインタビューを行っております。なぜなら私たちは、実際に経験している人の話を聞き、知ることで、将来のキャリアに対してのアイデアを広げることができると考えています。知らないことは思いつきません。他の方のインタビュー記事や動画も是非見てみてください!

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