【世界×子ども×自然】就活で迷いワーホリへ。ニュージーランドで見つけた形に捉われない働き方

こんにちは!WIUマーケティング担当のMiyuです。
「そもそもワーホリでどんな経験ができるのか」「ワーホリから帰国後に次のステップに繋げることができた人は、どんな過ごし方をしたのか」……
ワーホリの形は十人十色。だからこそ、準備や現地での過ごし方、帰国後のキャリアなど、迷う方も多いのではないでしょうか

ワーホリ経験を通して自分らしく輝いて生きている方のストーリーを取材し、お伝えしていきます。

今回は、4歳までシンガポールに暮らし、将来保育士として子どもたちに伝えられることを探しワーホリに挑戦したストーリーをお届けします!

ー 今の職業とやっていることについて教えてください

千葉県にあるちんたら村という里山子育てコミュニティで暮らしていて、
主に週末に地域の子どもたちを預かる野外保育とワークショップ企画をしています。

平日は主にちんたら村の環境整備として、子どもたちが遊べる環境を作ったり井戸掘りをしたり、動物の世話や畑の手入れをしています。
その他にライスワーク(現金収入の手段)として、英語講師の仕事とブログのライターをしています。

ちんたら村に来る前は、世田谷にあるインターナショナルプリスクール(英語で保育を行う施設)で3年間保育士をしてたので、
その経験を活かしてここでも英語を子どもたちに教える仕事をしたいなと思っています。

ーワーホリに挑戦した経緯について教えてください

保育士を目指し大学に通っていた頃、就活に向けてじわじわと動き出したときに、
”自分は子どもたちに何を伝えられるだろう?”と、ふと思ったことがきっかけです。
保育園の先生って、ピアノや図工が得意なイメージがあると思うのですが、私自身そういうのが得意じゃなくて、外遊びも得意じゃない。
私は何ひとつ伝えられることがないと思ったんです。

このまま卒業していいのかモヤモヤしていたときに母に相談したら、
休学したら?って言われて。え、いいんですか?みたいな(笑)
1年間休学をする中で、『自分がこれから子どもたちとどう関わりたいのか』考える1年にしようと決めました。

それでもその1年を具体的にどう過ごすかは悩んで。
北欧の保育とかも興味あったので、そこへの留学も考えたりとか、1カ国ではなく色んな国を回ることとか考えたんですけど、
大学に入って英語で保育について学べるほど語学力に自信が無かったので、まずは英語力を付けないとと思って、
その後保育に関する場所を回ろうかなぁとか、ざっくり考えていました。

あとは元々WWOOF(ウーフ:金銭のやりとりなしで、「労働力」と「食事とベッド」を交換する仕組み)の存在を知っていたので、
それ行ける場所を探そうとか色々考えていたら、ニュージーランドにたどり着きました。

情報を集める中でエージェントに相談したり説明会とかに行っていたら、ワーホリの存在を知り、
まずはジェネラルな語学力を付けてから保育士として英語で教えられる資格を取って、あとは何も決めずに行くことを提案され、
それで行くことを決めました。

WWOOF先のお子さんと

ー海外に行くまでにどんな準備をしましたか?また、今振り返ってした方が良いと思うことは?

出発まで1年くらい時間があったので準備は出来たのですが、
勧められたエージェント主催の英会話クラスはレベルが低すぎて、行かなくなりました(笑)
4歳までシンガポールで暮らしていたこともあり、テストでの英語は苦手だけどコミュニケーションは得意でした。
なので他の日本人が苦手な部分と自分が苦手な部分がマッチしなかったです。
英語に関してはそのままほとんど準備せずでした。

あとは子ども達とキャンプ行く活動とかをしていたので、出発までそれを続けていました。
出発が迫るに連れてやりたいことがたくさん出てきたので、
とりあえず目の前のやりたいことをやって、慌てて準備して行く感じになりましたね。

今振り返ってみてやっておけば良かったなと思うことは、事前に外国人の友達と繋がって、会話の練習をすることです。
伝わらなくても伝えようとする気持ちが大事なことは、現地に行ってから分かったことです。
事前にフランクに英語を話せる環境があれば、もっと現地で自信を持って自分の気持ちを伝えられるようになれたかなと。
コミュニケーションは得意だったけど、ホームステイ先で忖度してしまったりとか、
語学学校で他の国の生徒の自己主張の強さに戸惑ったりとかして、最初は慣れるのに苦労しました

あとはWWOOFをしながら暮らす中で、ヨーロッパ人がたくさんいて。
彼らの話す英語が早過ぎて着いて行けなくて泣いて、彼らとの関わりを避けてしまったんです。
それでもまた彼らが誘ってくれることがあって、
そこから諦めずに伝えようと気持ちに切り替えることができてから英語が伸びた実感がありました。

そういった経験からも、自分自身は保育系の大学で留学生と関わることも少ない環境だったのですが、
もっと外国人と関わる環境に飛び込んで、マインド面で大切なことを知って慣れてから行ければ、
もっとスムーズに現地に飛び込めた
かなとは思います。

WWOOFでのヨーロッパの人たちとの暮らし

ー実際に現地ではどのような経験をしましたか?またその経験は今のご自身にどう繋がっていますか?

ニュージーランドは南と北で地域が分かれるのですが、私は南島で半年間の滞在で7家族とWWOOFをしました。
北島にもご縁があってショートステイすることがあったのですが、
その経験を通して様々な生き方、暮らし方に触れることができたことが、今の自分の生き方に繋がっていると感じます。

日本にいたときは、東京で両親と暮らしていて、割とレールに沿った生き方をしていました。
その環境を飛び出してみて、自分と全く異なる生き方をしてきた人たちと関わるだけでなく、
実際に一緒に暮らしてみたことで、みんな違うし、それでいいんだって。
こんなにパートナーの形があって、こんな家族の形があっていいんだって。
日本に帰ってきて新しい人に会うときにも、相手に対する変なフィルターを自分がかけなくなった
お互いを尊重できるようになったと思います。

森の中にバスを置いて暮らしている家族とか、自分の家を自分で作った家族とか、
そこで暮らす子どもたちものびのびと自然と関わっていて、それを見守る大人たちの姿勢とかすごく参考になって。
日本でも自分が子どもと関わるときには、
何かを提供するのではなく、一緒に見るというか同じ目線に立って見ることを大事にしたいなと思いました。

森の中のバスでの暮らし

2週間森の中にあるバスでお風呂のない生活をしたからこそ、ちんたら村での生活は少しクオリティが高く感じる(笑)
もちろん東京での生活と比べたら低いんですけど。そもそも物差しが違う
ある物差しがあって、それに合わせなきゃって思ってたけど、そうじゃなくて良いんだと思えたことがすごく良かったですね。

自給自足的な生活をしているけどお父さんはサラリーマンとか。
平日なのにビーチにたくさん人がいたから不思議に思って聞いたら、
今日は波がいいからみんな仕事を休んで遊びに来てるんだよとか(笑)
自然とともにある暮らし方がより定着している生活がニュージーランドにはありました。

ー休学して海外への挑戦を決めた理由に対して、答えは見つかりましたか?

自分がどういう場所を作りたいのかという”場所”や”形”に捉われていたことに気づきました
子どもたちに自然のことだったり海外のことだったりを伝えられるのは、幼稚園なのか児童館なのか保育園なのか習い事なのか。
そういうものに嵌めようと思っていたんですけど、この経験を通して、形にはめる必要は無いと気付けた。
大事にしたいものは変わらないけど、その中で、
目の前にやってくる出来事やチャンスに素直に飛び込んでいけば、自分がやりたいことが詰まっている場所になっていると気付けて。
無理に形に嵌めようとは思わなくなりました。

在学期間を半年残して帰国して、進路を考える時間としていたのですが、帰国してすぐまた海外に行きたくなって。
でも今度海外に行くときは自分で稼いで自分のお金で海外行けるようにしようと。
その稼ぎ方も単に居酒屋とかで稼ぐのではなく、自分の興味あることにしたいと思って、
英語と子どもに関わる仕事としてインターナショナルプリスクールで働こうと思って探していたら、
自然と子どもたちの関わりも大事にしているスクールに出会って、ここしか無いじゃんと思って飛び込んで
ここで何年か働いたらまた海外に行きたいタイミングが出てくるかなと思っています。

出発前に立てた問いに対する明確な答えでは無いかもしれませんが、自分の中ではすごくこれがしっくりきていて。

今回はニュージーランドでいろんな家族と過ごしたけど、次に海外に行く時には、世界を舞台にそれをしたいなと思っていて。
そしたら子どもたちに対しても、それぞれのタイミングで興味がある時に、世界について教えられたり、海外に行くことの背中を押したりができると思うんです。そんな人間になりたいと思いますね。

現地の幼稚園でボランティアしてた時の光景

ー最後に、これから海外に留学やワーホリ行く人に、知っておいて欲しいことを教えてください

自分の感性を信じるというか、大事にして欲しいと思います。
もちろん日本ではなく海外なので安全性の問題はあると思いますが、面白そう!と思ったら是非挑戦して欲しいし、
逆に周りは良いと言ってるけど自分はちょっと危ないなと感じるのであればやめておくとか。
自分の感覚を大事にした方がいいかなと思います。

海外だからこそ、何を決めるにしても自分の責任なので、判断をしっかりしていく

例えば私も道端で出会ったおじいちゃんにうちのファームに来なよって言われて。
怖い思いもあったけど、丁寧に色々教えてくれたし良い人そうだなと思って行ったりとか。
逆にバックパッカーのお兄ちゃんにこのあと家に来ない?って言われて、それははっきり断るとか、そういうバランス感覚ですね。
自分の感覚を素直に受け止めて行動することが大事だと思います。

道端で出会ったおじいちゃんのファームへ

いかがでしたでしょうか?
自分の興味があるキーワードは見つかっていたものの、
就活を前にその思いをどう形にするか迷い、休学してワーホリに挑戦したゆかこさん。
そこで見つけたのは、形や当たり前に捉われることなく、自らの”幸せのものさし”で暮らしを楽しむニュージーランドの人々でした。

ワーホリ国際大学校(WIU)では、このように留学やワーキングホリデーを経験し、その経験を活かして自分らしく活躍している方へのインタビューを行っております。
なぜなら私たちは、実際に経験している人の話を聞き、知ることで、将来のキャリアに対してのアイデアを広げることができると考えています。知らないことは思いつきません。他の方のインタビュー記事や動画も是非見てみてください!

WIUは、あなたのやりたいを実現させるために存在します。
一人ひとり夢は違うので、みんなが同じように語学学校などに行ってもやりたいことはなかなか叶いません。
だからこそ、あなたが興味を持っていることから満足のいくキャリアを築けるようにサポートさせていただきます。
まずは気軽にご相談ください!きっと今思っているワーホリとは違う提案ができると思います。