所持金1万円で初海外へ!乗り切れた理由とその挑戦の背景/ニュージーランド・きいちろうさん

こんにちは!WIU受講生のMiyuです。

「そもそもワーホリでどんな経験ができるのか」「ワーホリから帰国後に次のステップに繋げることができた人は、どんな過ごし方をしたのか」……ワーホリの形は十人十色。だからこそ、準備や現地での過ごし方、帰国後のキャリアなど、迷う方も多いのではないでしょうか?

ワーホリ経験を通して自分らしく輝いて生きている方のストーリーを取材し、お伝えしていきます。

今回は、サラリーマンを辞めて今しかできない体験をするために、初海外でワーホリに挑戦したきいちろうさんのストーリーをお届けします!

ー 今の職業とやっていることについて教えてください

島根県の隠岐島という僕が生まれた場所で主に3つのことをやっています。
1つ目となるメインの仕事は、鶏を育てて卵の販売と卵かけご飯屋さんをしています。
もう1つは島の暮らしを豊かにするために、漁師としてワカメをとったりしています。
3つ目は最低限の収入を得る手段として、姉が営んでいるスーパーの事務をしています。

ーワーホリに挑戦した経緯について教えてください

1つは、ちょうどサラリーマンを辞めた時期だったのでサラリーマンだったら出来ない経験をしたいと思い、海外で1年住もうと思いました。

もう1つは、将来自分の子どもができた時に、自分の世代よりも子どもが海外に行きたいと言う確率が高いと思っていて、子どもが海外に行きたいと言った時に止めないお父さんでいたいと思ったからです。
自分に海外経験が無ければ、未知への恐怖があって子どもを止めてしまうと思ったので、行こうと決めました。

ー海外に行くまでにどんな準備をしましたか?また、今思えばした方が良かった準備はありますか?

仕事をある程度探していきましたね。
ネット上でブログを探して読んだり、ニュージーランド大好きという掲示板があるので、それを見ていくつか求人をピックアップし、先方といつでも連絡が取れる状態にしました。それはやって良かったことです。

逆にやっておいた方が良かったなと思うことは、英語への抵抗心を無くすことですかね。
出発前のTOEICは280点で、英語は中学レベルでした。

ワーホリに行くというのは出発の1年前に決めていて、最初の1ヶ月はリスニングの勉強をしてみたんですが、すぐに飽きちゃって。
気づいたら出発の日になっていて、何もしないで行きました(笑)最低限のフレーズだけでも覚えていきたかったです。
最初本当に何も喋れなくて、現地では思わず日本語でえ?って聞き返しちゃうこともありました(笑)

僕のようにファームで働く場合は正直そんな英語力は必要無いですが、ローカルのレストランなどで働きたい方は、英語力は必要だと思います。ちなみに帰国後はTOEIC200点くらい上がっていて、特にリスニングの力が付きました!

ー実際に現地ではどのような経験をしましたか?

ワーホリに行こうと思ったきっかけのひとつに、何かで1番になりたいという思いがありました。
自分の人生これからチャレンジすることが多くなると思ったんです。何でチャレンジするか当時は分からなかったけど、何かをして1番になって、目立ちたかったというか、実績を得たかった。

1年間キウイフルーツを育て続けたら暫定1番になれるかなと思って。ワーホリでキウイを1年間育てた人って、ビザ的にそんなにいないと思うので。
ワーホリ期間中にSNSでキウイフルーツの発信をして、自分にキウイフルーツのイメージ付けをしておけば、
もし将来キウイフルーツを育てることになった時にキウイフルーツの人として未来に繋がるかなと考えて、ファームで働きました。

チャレンジすることが多くなると言ったんですが、ワーホリで得たいものの一つとして、”応援される人になりたい”というものがあったんです。
そこで、ニュージーランドで稼いだお金を使って日本にプレゼントを買って送っていました
それはニュージーランドで稼いだお金は全部使い切るって最初から決めていて、ニュージーランドで稼いだのだから、ニュージーランドに落とさなければ搾取になる感じがして好きじゃなかったからです。

僕はお酒飲んだりタバコ吸ったりとかしないので、生活費を引いても結構お金が残ったので、それで使い切るためにプレゼントを送ることを思いつきました。年間300万は行かないくらい稼いで、半分くらいはプレゼントに使いました。送った人は重複含めてトータル1300人くらい。最初は知り合いから初めて、後はFBを使って募集していきました。

その時のことを覚えてくれて、今でも繋がって応援してくれる人ができました。例えば鶏小屋を建てるために始めたクラウドファンディングを応援してくれたりとか、帰国後現地でハマったケールが隠岐島に無い!と投稿したら送ってくれたりとか(笑)
与えたら、返してくれるのか、確かめたいという思いもあって始めたこの企画ですが、それは間違い無いと感じました。

ー海外に行って最も価値観が変わったことはなんですか?

ニュージーランドならではだと思うんですが、地球に優しくなろうと思いました。
地球に優しいが基準になった商品がいっぱいあるんですよ。
オーガニックももちろんですし、あとは今の活動にも繋がってますが平飼い卵が多い。
日本ではあまり認知されてないんですが、ニュージーランドは商品の三分の一が平飼い。
地球や環境に良いもの、動物に優しいものがたくさんあったから、その意識が自ずと高まりましたね。

日本に帰ってきて、日本の卵は95%ほどがケージ飼いだと知って平飼いで養鶏をすることを決めました。

ーもう1度出発前に戻れるとしたら、何をしますか?

実はお金を1万円しか持っていかなかったんです(笑)ホームレスしてもいい人は別ですけど、1万円ではやっていけなかったです(笑)
現地に着いたあと銀行口座を開設したかったのですが、想定より時間がかかりました。
銀行と連絡取るのに携帯の電話番号が必要で、それにまず2000円。宿泊費1日1500円くらいで、3日くらいで所持金が無くなりました
それで、住み込みで働くファームに行くまでの間、僕は10日間くらいホームレスをしたんですけど、本当に大変でした(笑)とにかくめっちゃ暇で(笑)ホームレスの人を本当に尊敬します!

教訓としては、最低限2週間くらい暮らせる額くらいは持って行った方がいいです。
もしくは、日本から事前にウーフィング先を見つけてコンタクトを取って、着いたら直接行けるようにして行けば大丈夫だと思います。

銀行口座についても後から他の日本人に聞いたところ、僕はオークランドで口座を作ろうとしたんですが、小さな都市で作れば1日で出来るらしいので、大きい都市で口座を作らないは大事ですね(笑)今思うとそれも事前準備ですね(笑)

あとは、ワーホリ中は日本人とかワーホリに来ている外国人とか、ワーホリ関係の人としか交流がなかったので、
ワーホリ以外の経験をもっと積みたかったなと思います。ニュージーランド人との関わりとか。
それこそウーフィングとか使えば、家族単位の小規模な農家さんと繋がれるので、
ニュージーランド人とコミュニケーションを取って、もっと現地の暮らしをしてみたかったです。

ー最後に、これから海外に留学やワーホリ行く人に、知っておいて欲しいことを教えてください

お金で諦めることはして欲しくないと思います。
これは僕が最初から伝えたかったテーマでもあり、1万円しか持っていかなかった理由の一つでもあります。

ワーホリ行くって決めてその日にビザは申請していたのですが、ワーホリを斡旋する会社に行ったとき、
最初はまず語学学校行ってホームステイして、3ヶ月経ったら働き出したりしますよって言われて、見積もりが150万だったんですよ。
僕お金無かったんで150万も無いなあと思って。じゃあ一番低く行けるのはいくらだろうと実験をするために1万円だけでいきましたね。
最低限を知りたかったんです(笑)大変だったけど、乗り切れた。僕の教訓を活かせばもっと楽に出来る。だからお金で諦めることはして欲しくないです。

いかがでしたでしょうか?

海外で1年以上生活するとなると、事前にどれくらいお金が必要か心配ですよね。

きいちろうさんは、事前準備さえしっかりしていけばワーホリに多額のお金は必要ないと、身を持って教えてくれました。
また、現地の人とのコミュニケーションを取るための手段としてのウーフィングも活用できそうですね!

ワーホリ国際大学校(WIU)では、このように留学やワーキングホリデーを経験し、その経験を活かして自分らしく活躍している方へのインタビューを行っております。なぜなら私たちは、実際に経験している人の話を聞き、知ることで、将来のキャリアに対してのアイデアを広げることができると考えています。知らないことは思いつきません。他の方のインタビュー記事や動画も是非見てみてください!

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