2カ国留学って本当に良いの?~フィリピン、バンクーバー、NYに住んだからこそ伝えられる真実~

こんにちは!
ワーホリ国際大学校 学長の水元です。

最近よく2カ国留学という言葉を聞きます。
今日は、そんな2カ国留学が本当に良いものなのかどうかについてお話をしていければと思います!

始めに、2カ国留学は、主にフィリピンやフィジーなどの格安な留学と欧米圏の留学を組み合わせた留学スタイルを指します。
留学費用を抑えるために、すぐに欧米圏に行くのではなく、まずはフィリピンやフィジーで英語を学習し、2カ国目で欧米圏へ行く留学スタイルです。

では、この留学方法は正解なのでしょうか?

正直なところ、行って満足できれば正解だと思いますし、満足できなければ、不正解だと思うので、
正解や不正解はないと思っています。

しかし、個人的には、失敗している人が多いのではないかと思います。

その理由は、「① 本当に重要なことを無視してしまっている」 + 「② 安いと言えど、語学学校に滞在するため、ある程度の費用がかかる」からです。

元々留学に行きたいと思った理由はなぜでしょうか?

フィリピンやフィジーにどうしても行きたいのであれば、絶対に行った方が良いと思います。

しかし、なんとなく留学カウンセラーの方にオススメだと言われて
確かにすぐに欧米圏に行くよりも安そうだし、英語に慣れるために良いかもと思ったのでしたら、
留学に失敗しないために、一回考え直すことをオススメします。

また、もし同じ金額でカナダやアメリカに行けるとしたら、
直接欧米圏に行きたいと思うのであれば、2カ国留学自体を考え直した方が絶対に良いです。

① 『留学やワーホリで、本当に大切にしたいことは何でしょうか?』

あなたは留学、ワーホリ先でどんなことができると満足できそうでしょうか。
また、留学・ワーホリの後には、どのような状態になっていたいでしょうか。

「英語で仕事ができるようになりたい」
「現地に移住して、楽しい海外生活を過ごせるようになりたい」
「渡航前の仕事ではなくて、より自分にあったキャリアを築けるようになりたい」

人ぞれぞれ様々な目標があると思います!

ワーホリの経験を帰国後のキャリアに活かすには、留学やワーホリをしたことがあるだけでは、不十分です。
コロナウイルスが蔓延する前に、年間で留学をする人は約20万人、ワーホリに行く人は1.5-2万人いたと言われています。

つまり、ただ留学やワーホリにいくだけでは、他の人と差別化をして新しいキャリアを歩むことはできないということです。

では、英語ができるといいのでしょうか?
これも「ノー」です。

国際化が進む中で英語力があることは当たり前のスキルです!
日本国内では、英語ができるとすごいと言われるかもしれないですが、海外で英語ができることは当たり前です・・・

むしろ最近では、母国語 + 英語だけではなく、3カ国以上できる人もたくさんいます。

それでは、何が必要なのでしょうか?

本当に必要なことは、留学やワーホリで何を経験したかです。
また、自分が何をしたいかが重要になります。

例えば、
『デザイナーの場合、自分のデザインスキルを試すために、ワーホリ期間中に海外の企業でデザイナーとして働く経験を得ること。また、外国人のデザイナーの人脈を構築すること。』
『看護師の場合、海外の医療事情を理解するために、留学期間中にできるだけ多くの現地で働く医療従事者の人と情報交換をしてみる。また、そこで学んだことを日本で活用できないか考えてみる』
『起業したい場合、フィリピンに行き、現地で活躍している起業にインタビューしたり、現地のビジネスマンと情報交換をすること。』
などです。

これらは一例ですが、渡航が終わった後に、自分が本当によかった、満足したと思える経験を自分の興味のある国ですることが本当に重要なことです。

そのためには、渡航中に現地で英語を勉強している暇はありません。
それは、留学やワーホリの1年間は思っているよりもあっという間だからです。

少なくても英語の基礎は、日本国内で終わらせておく必要があります。

② 『安いと言えど、ある程度の費用がかかる。』

一般的に、1ヶ月フィリピンに語学留学をすると、滞在費と語学学校費用合わせて約30万円ほどかかると言われています。
結構な金額になりますよね・・・
(もちろん、プランにもよりますが・・・)

しかし、30万円あれば、カナダやアメリカで1ヶ月生活することができます。

『嘘だ!』と思う方は、日本からカナダへの航空券、現地のホームステイ費用、交通費、食費などを含めて、自分で調べてみてください。

ちなみに私がカナダに行った時は、日本からカナダへの往復航空券 約50,000円、ホームステイ費用 約800CAD(当時 約68,000円)/月(二食付き)、交通費 約150CAD(12,750円)/月、食費 約200CAD(17,000円)/月、雑費 約200CAD(17,000円)/月、保険 クレジットカードの付帯保険、娯楽費 約500CAD(42,500円)/月(*スキーに行ったりしました)ほどだったので、航空券も入れてもトータルで16万円ほどでした。

確かに、カナダやアメリカで語学学校に通うと、もっと費用がかかります。

しかし、語学学校でつけられる英語力は基本的なものになるため、
日本国内である程度基本の英語をできる状態にすることができれば、現地で語学学校に行く必要はそこまで強くありません。

現地で友達や人脈を作りたければ、Meetupイベント、大学のワークショップ、教会で行われているミサなどを探して参加すれば良いです。
また、言語交換サイトを使用すれば、渡航前に現地の友達を作ることも可能です。

そっちの方がよりリアルな英語力を学ぶことができるし、
自分の好きな分野の英語力をつけることができます。

また、フィリピンなどに滞在している期間は仕事をすることは難しいです。
つまり、収入がストップしてしまいます。。。

しかし、日本国内で働きながら英語を学習することができれば、お金を貯めながら、現地に行く準備をすることができます。
また、ワーホリでカナダに行くことができ、1ヶ月目から仕事を探すことができれば、みんなが語学学校に行ってる間にお金も稼げて、よりリアルな英語力をつけることができます。

改めて、あなたが本当に行きたいのは、どの国でしょうか?
フィジーですか? フィリピンですか? マルタですか? アメリカですか? カナダですか? ドイツですか?

本当に行きたい国がある場合、英語を勉強するために、2カ国留学をする時間やお金なんてないはずです。
留学、ワーホリが終わった後に、自分が本当によかったと思えるような選択をするようにしましょう!

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